柚木がカバーデザインをした ちくま学芸文庫の1冊。
巻末には対談「柳宗悦の眼(柚木沙弥郎×土田真紀)」が掲載されています。
民藝の父、柳宗悦の著作物は膨大で22巻の全集として筑摩書房から発行されているが、その中から「ひと」「もの」「こころ」という視点で後世に柳の思想を伝えるためにまとめられた文庫版シリーズの第2巻。
著者:柳宗悦
監修:日本民藝館
編集協力:柳宗理、鶴見俊輔、水尾比呂志、阿満利麿
カバーデザイン:柚木沙弥郎
発行:筑摩書房
刊行日: 2011/02/08
判型:文庫判
ページ数:432
以下、出版社の書籍案内から転記
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柳が生涯を通して集め続けた美しいものたち。李朝の白磁、丹波の古陶、沖縄の染織品、民窯の生活雑器、絵馬をはじめとする民間の絵画、イギリスのスリップウェア、名もなき人たちの手紙…。あらゆるジャンル・時代、地域に及ぶその蒐集には、しかし、ある共通の美しさが宿っている。柳はその共通する美しさを「美の標準」と呼び、その美の来たる所以を、「阿弥陀仏」の「本願」に求めた。彼の思索に影響を与え続け、「民藝」という思想を形作った旧蔵の逸品をピックアップし、それに関する論考を収録。
この本の目次
中世紀の藝術(ゴシックの藝術)
雑器の美
スリップ・ウェアの渡来
苗代川の黒物
李朝の壷
絵唐津の公案
狭間の公案
丹波の古壷に寄す
多々良の雑器
丹波布の美〔ほか〕