柚木がカバーデザインをした ちくま学芸文庫の1冊。
民藝の父、柳宗悦の著作物は膨大で22巻の全集として筑摩書房から発行されているが、その中から「ひと」「もの」「こころ」という視点で後世に柳の思想を伝えるためにまとめられた文庫版シリーズの第1巻。
著者:柳宗悦
監修:日本民藝館
編集協力:柳宗理、鶴見俊輔、水尾比呂志、阿満利麿
カバーデザイン:柚木沙弥郎
発行:筑摩書房
刊行日: 2010/12/08
判型:文庫判
ページ数:464
以下、出版社の書籍案内から転記
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それまで見向きもされなかった生活雑器に美しさを見出し、「民藝」という美の基準を確立した柳宗悦。その蒐集から稀代の目利きとして知られているが、彼はまた、よりよい社会の実現を願う「考える人」でもあった。宗教哲学者として魂の救済を追求した柳は、慈悲の仏・阿弥陀仏の救済原理と出会い、現実社会に生きる人々を救うことを目指すに至る。白樺派の仲間、ロダン、ブレイク…柳思想の全貌を、彼に影響を及ぼした人々との出会いから探るシリーズ第1巻。
この本の目次
学習院のこと
トルストイの百年祭に際して
宗教家としてのロダン
思想家としてのブレーク
ホイットマンとエマソン
宗教哲学の再建
バーナード・リーチへの手紙
聖者と乞食との対話
木喰上人発見の縁起
才市の歌〔ほか〕